怪談?高祖母の火打谷の話
スタッフまいこのブログです。
夏らしい話をひとつ。
クルーズから車で15分ほどのお寺に、お墓参りにいきました。
お寺に向かう途中の、火打谷(ひうちだに)というあたりの道は、
いまでこそきれいに舗装されていますが、祖母が小さい頃は、とても細く、真っ暗で木々が鬱蒼と生い茂る、いわゆる山越えの道だったそうです。
いまはこんな感じです。(googlemapより)今でも夜は怖そう
祖母のおばあちゃん(私から見たら高祖母)は、
いつも、志賀町の漁港で夜とれた魚を、
大八車(手で引いて歩くリヤカーのようなものです)にのせて、
隣町へ売りに行っていたそうです。
大八車ってこういうのだそうです。じ、時代劇…!
日中歩いては、魚が傷んでしまうので、歩くのは深夜。
2,3時間かけて歩き、朝一番に隣町で売るのです。
街灯など当然ありません。
聞こえてくるのは風の音と、自分の足音、時折よくわからない獣や鳥の声。
2,3時間かけて歩き、朝一番に隣町で売るのです。
街灯など当然ありません。
聞こえてくるのは風の音と、自分の足音、時折よくわからない獣や鳥の声。
慣れた道でも、やはり真っ暗な山道を一人で通るのはとても怖かったそうです。
しかも、ある場所にさしかかると、いつも、自分の大八車が、ずっしりと重くなる。
いまでは考えられませんが、真っ暗な山道を、女性ひとりでひたすら歩いていくしかない…
怖い、怖い気持ちを抑えながら、重くなった大八車をただただひたすら引き続けたそうです。
怖い、怖い気持ちを抑えながら、重くなった大八車をただただひたすら引き続けたそうです。
そして、明るくなってきてから車の中身を確認すると、魚がいくつもなくなっているんだそうです。
高祖母は、たぬきかきつね、かわうその仕業だろうと言っていたそうですが、
小さな動物の仕業だろうと思っても、一人夜道で遭遇したときの恐ろしさを考えると、足がすくみます。
そして、これも同じ場所の話。
近所のおじさんが、火打谷のあたりの用水路の中を、なんと一晩中、必死に歩いていたそうで…。
明るくなってから
「あんた、何しとらいね!」
と声を描けられて、ハッと我に返った、ということもあったそうです。
おじさん自身は、なかなか家に帰り着かず、道を一生懸命歩いていたつもりだったと…。
たぬきかきつねに化かされたんだろうといわれていたそうですが、
もちろん真相は誰にもわかりません。
ここ志賀町は、
世界中から観光客が集まる金沢の町とも近いけれど、
違う方角に目を向けると、今でもたぬきやきつねに化かさそうな里山がすぐそこに。
そんなことを考えながら、町を見てみるのも、おもしろいですよね。
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すてきな旅の1ページを、クルーズで。
お電話でのお問い合わせご予約は:0767-32-3896
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