踊ろう!小さな村の音楽祭に行ってきた

志賀町富来の大福寺(お寺じゃないよ地名だよ)という村で、6月25日に「小さな村の音楽祭」というフェスがありました。

会場に入ってすぐの広い空間には畳が敷いてあって、おそらく普段は、普通の公民館なんだろうな、と思わせる建物。

そこに、大きな布を使って、プロジェクターを使って、手作りのロゴや飾りを使って、光と影を使って…あたたかみは残しつつ、しかもみごとにおしゃれに、変身しています。

このイベントは今年で4回め。

富来にある中島石材店の通称まーしーこと中島正士くんを中心とした「森のがっこうチーム」が主催しています。

わたしたちクルーズは、第一回目からフード出店させてもらってます。(呼んでくれてありがとう!)

クルーズ出店

出店しました。2歳の娘が重なり、子どもが店員のようになった変な写真

さて、このイベント、じつはただのフェスではなく能登沖地震で被災して壊れてしまった高爪山(富来町にある山)山頂の神社を再建するためのチャリティーイベントなのです。

…私、そこのところよくわかってなくて、単純に村おこしの楽しいフェスだと思ってましたすみません!

でも、そんな勘違いをするほど、このイベントは、すごい、のです。

なにがすごいって、「老若男女、踊る」のです。

本当に踊る

ほんとうに踊るのです

いろいろな音楽にあわせて、自由に、楽しそうに、畳の上でお客さんが踊るのです。

ステージ出演は、子ども向けの紙芝居やおはなし会からはじまり、村の太鼓や獅子舞、盆踊りのようなものもあります。もちろん、フェスらしくおしゃれな音楽や、バンドの時間もたくさんあります。

いろんなタイプの音楽や発表が入り混じっていることは、地方の祭りなどではよくあることです。でも、この「小さな村の音楽祭」では、なんと、一人目の出演者から、最後の出演者まで、ぜーんぶお客さんからアンコールがかかるのです。

見回すと、若い世代の音楽に、お年寄りの方が実に楽しそうに合いの手をいれているのです。

いつしか、大人も子どももおじいちゃんもおばあちゃんもいっしょになって、手を叩いて、あるときは手をつないで輪になって、そのまま演奏者を囲んでぐるぐる回っちゃったりなんかして、本当にたのしそうに歌って、踊っているのです。

もちろん、全員が踊るわけではありません。踊らない人は、後ろでお酒を呑んだり、ゆったりと座ってみんなが踊っている様子を眺めたりしています。それも、とっても楽しそうなのです。

このイベントに毎年参加してくれているミュージシャンの青谷明日香さんも、「全国いろいろなところでやるけど、こんなノリはほんとになかなかないよ」とMCでいつも話されています。

それを聞いて、自分のことでもないのになぜかニンマリしてしまうのです。

こどもがあそぶ

子どもが安心して遊んでいるのも、このイベントらしさかも

今回、長崎県から来てくれた綿川こーすけさんという男性に会いました。

綿川さんも、地元長崎でイベントを主催している側だそうです。

なんと今回は、青谷明日香さんに勧められて、はるばる石川県まで彼女さんと一緒に見に来てくれました。(そしてクルーズに泊まってくれてありがとう!)

クルーズに帰ってきてから、綿川さんが今まで見たり関わったりしたイベントの話を聞きつつ、「小さな村の音楽祭はとても良いけどなんで良いんだろうねー?」ということについて話しました。

私は、畳で裸足だから開放感がある?とか、富来のノリがちょうどよくマッチした?とか、ごちゃごちゃ考えていたわけです。

そうしたら綿川さんが

「村の人がこのイベントを誇りに思っているんだなというのを感じた」

と言って、あ〜そうかも…!と、腑に落ちました。

言われてみれば、参加者が「自分たちがこのイベントを作っているんだ」という自負を持っている感じがします。それはもう、お客さんもスタッフも、みんな。大福寺の村の人じゃなくても思っちゃってる感じがします。

たぶん、私が14行ほど上に書いた「自分のことでもないのになぜかニンマリしてしまうのです」というのが、その「誇り」や「思い」が体の外にはみ出てきたやつなんじゃないかな。

とはいえ、参加者がそういう思いを持つためには、根底に、主催者のゆるぎない考えや、万全の準備が必要不可欠だと思います。

しかもどんなに運営が頑張っても参加者の「思い」なんて、バッチリ狙ってコントロールできるものでもないし…。

その上で、このイベントを4年間続けて育ててきた、まーしーと森のがっこうチームはすごいな〜と、改めて思うのです。

 

おそらく来年も開催されると思うので、ぜひ参加してみてください。

遠方の方も、クルーズに泊まって参加できますよ!

ナマで見る、老若男女、踊る!は、田舎に現れた一夜限りの魔法の国かもしれんです。

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