もなかの受難
ここひと月の間、忙しかったのもありますが、飼い猫のもなかが病気になり、ブログを更新する気分にならなくて、ご無沙汰してしまいました。
6月始めごろ、声がかれ気味で、妙な咳と、頻繁なくしゃみをして、食欲もあまりなくなり、元気がありません。
風邪引きなのかと思い獣医さんに連れていきました。
やはり風邪ですね、ということで、飲み薬をもらい帰宅。
一日一錠の薬をむりやり飲ませたのですが、2日目の投与のあと、フラリと外へ出かけたっきり、帰ってきません。
いつもなら3時間くらいでもどるので、身体の具合が悪いのに大丈夫かなあと心配していましたが、なんと4日たっても帰ってこなかったのです。毎日「もなか〜」と大声で付近を捜して歩き、近所の方々や郵便配達の方、宅配便の方、別荘地の管理会社までWANTEDのもなか指名手配の写真をくばりました。
もうどっかで死んでしまったのではないかと、毎日めそめそしていましたが、なんと5日めに100メートルくらい離れたお宅から、「もなかちゃんじゃないかしら」との連絡をいただき行ってみると見るも無残な姿で、庭のベンチにすわっています。
雨でびしょぬれのうえ、げっそりやせて、目やにと鼻水でまるで別人、ではなく別猫。でも確かにもなかです。
ところが「もなかおいで」と手をさしのべるとよたよたと逃げていき、人の手の届かない、お隣の別荘の倉庫代わりのコンテナの下にうずくまってしまいました。
猫って具合が悪いと人にかまってもらいたくないのでしょうか。けれどこのまま放置しておいたら本当に死んでしまうかも。
日も暮れてきて仕事にもつかえてくるけど、絶対家に連れて帰るぞと、頭を入れるのがやっとのコンテナの下、夫が腹ばいになって、もなかをひきずりだす作戦です。
何度かの試みの結果、手までがぶりとかまれて泥まみれになりながら、それでもどうにか確保しました。
一度飼い主の腕の中に抱えられると、その感触を思い出したのか、あるいはそんな気力も体力もなかったからか、全く抵抗する様子はありませんでした。
写真の様な凄い形相で、食事も水もいっさい摂れず、口内炎や鼻血で、歩くのもやっとのふらふら。
翌日からまた病院にいって、点滴と更生物質の注射です。
2日間通ってもそう簡単によくなるわけもなく、日曜日にあいている別の獣医院にいきました。
診察をしてもらい、ウィルス検査もして、免疫不全のいわゆる 猫エイズ(FIV)感染症があることがわかりました。
外にあそびにゆく猫の40パーセントちかくがこのウィルスのキャリアだそうです。もなかも野良生まれで母親からの感染なのか、他の猫よりうつったのかわかりませんが、この恐ろしい病に感染していました。(人間にはまったく影響はありません。)
毎日、点滴と普通の更生物質に加えてインターフェロンも注射しに通いました。
えさを食べないので、1日3〜4回栄養の高い流動食を注射器状の器具で口に入れてやりました。
おかげで10日目くらいから口内炎もよくなり、その後食事も自分で採れるようになり、今は体重もふえはじめています。
けれどもなかにとって今一番つらいのはもう外に自由に出てゆけないことでしょう。
元気になるとすぐ、彼女は外出したがりましたが、ウィルスキャリアの猫は室内飼いが最善の病気予防といわれ、もう外は出ないように飼おうということに。
ここ2週間のうちに3度ほど脱走しましたが、いずれも3時間くらいで自分で帰宅してきました。けれど他の猫と接触したりけんかしたりしないという保証はありませんし、まだ風邪もしっかり治ってません。
やっとすこし室内飼いという状況に慣れつつあるのか、昼夜かまわずに外に出してと訴えて泣かなくなりました。
それでも恋しそうに窓辺に座り、庭を眺めています。
ああ、でも、もなか、あなたが我が家にいることがどんなにみ皆の癒しになっているのかわかりますか。もう9歳という老年になりつつあるけど、まだまだ、元気でいてね。f
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