31世紀こころの美術館

人は誰も人生において大切なモノをもっています。たとえそれがほかの人にはとるに足らないつまらない意味のないものであっても。そしてそれぞれの人生に大切な意味を持つモノを振り返りその物語を共有したいというアイデアに思い至ったのです。(カミンさん 31世紀美術館を編集したアーティスト の言葉)という経緯で31世紀こころの美術館としていろいろなイベントが金沢のいろいろな場所で開催されました。その中で「こころの宝物」というのに応募し、僕と次女と我が家の飼い猫もなか(妻代筆)の作品がこの本に載せていただきました。その記事を紹介します。



その1幼い頃の写真


誰にでも幼い頃の自分が若かりし頃の母や父に抱かれた写真を一枚くらいは持っているのではないだろうか。そういう自分も末っ子で甘えん坊だった頃の自分が母に抱かれた写真がある。戦後何年もたっている頃とはいえ、まだ家は貧しく、母から編んでもらったセーターを着て、隣に姉といとこと一緒に撮った写真だ。僕にはそこがどこかも、どいういう写真なのかも全くわからないが、そこに写っているのはまさしく自分と母と姉の写真に間違いない。そっと目を閉じて昔を振り返ってみる。断片的にいろんな思い出が蘇ってくる。貧しいながらも、必死で僕たちを育ててくれた父と母。丸いちゃぶ台を囲んで食べたあのころではご馳走だったすき焼きの味が今も懐かしく蘇ってくる。生活は決して楽ではなかったのだろうが、いちばんこころが豊かな時代。笑い声が絶えない家庭がそこにはあったように思えてならない。自分も父になり、あの頃の父や母の気持ちが今になってやっと解かったような気がする。父はすでに他界し、80を超えた母は久しぶりに会った僕の顔を見て、ただ笑ってうなずいているだけ。もうあの頃に帰ることはできない今、もう一度言おう。お父さんお母さんありがとう。h




その2車


私の宝物のこの車は、私の思い出だけでなく、おじいちゃんの思い出もたくさん乗せています。私は運転しながら「もしかしておじいちゃんは3人の孫との片道たった5分間のドライブを、毎日たのしんでくれたんじゃないかな」と想像します。車に乗らなくなったおじいちゃんを乗せて今度は私が5分間のドライブへ。約束します。ありがとう、おじいちゃん。(次女)



その3猫専用出入り口


私の宝物は家の居間にある私専用の出入り口。これがなかった頃はいちいち家族に頼んで窓を開け閉めしてもらっていたけど、今は自分が好きな時に出入りできるし、友達も夜中に遊びに来てくれたりしてすごく便利。それに私のハンターとしての腕前がすごいので、時々チューちゃんやニョロちゃんを持って帰ると、家族はキャーって喜んでくれる。だからこの出入り口が私の宝物。そして家族はこんな私が宝物だっていってくれてるよ。(もなか 妻代筆)


 

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